くすりの臨床開発 寺尾 公男さん

臨床現場からの期待は私たちの想像を超えるほど大きなものです

どのようなお仕事をしていますか?

別化医療を推進するうえでは、これまで治療が難しかった患者さんにとって有効な薬を開発する必要があります。そこで、その薬が有効な患者さんを事前検査で見極めるために必要なバイオマーカーを探索するのが私の仕事です。たとえば、がんのバイオマーカーを見つけるためには、実際の患者さんの組織サンプルが必要になり、病院を通じて多くの患者さんにご協力いただく形になります。肺がん検査などから提供していただける組織サンプルは非常に少量ですが、患者さんからいただいた貴重なサンプルですので、研究過程を工夫し、その中から真に優れたバイオマーカーを発見できるよう努めるのが私たちの任務です。

くすりの臨床開発 寺尾 公男さん

臨床現場からの期待は私たちの想像を超えるほど大きなものです

個別化医療医薬品に対する臨床現場からの声はいかがですか?

臨床現場からの期待は非常に大きいと感じています。医師の方々が熱心に協力してくださいますし、治験に参加してくださる患者さん方もとても積極的です。これまでの薬の治験とは異なり、バイオマーカーを使った事前検査で有効性が高いと判定された患者さん方が参加する治験ですので、本当に期待が大きいのだと思います。実際、一部の開発段階の薬では患者さんの生存期間が延びて治験が長期に継続できるため、当初の予想を超える量の治験薬が必要になるなど、大変喜ばしい成果が得られつつあります。今後も臨床現場と密接に協力し合いながら、有効な薬を開発していきたいと考えています。