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医療用医薬品・要指導医薬品・一般用医薬品

医療用医薬品

医療用医薬品は病院や診療所などで、医師が診断した上で発行する処方箋(しょほうせん)に基づいて、薬剤師が調剤して渡される薬です。処方薬とも言われます。

医師が診断した上で発行する処方せんに基づいて、薬剤師が調剤して渡される薬

処方薬(医療用医薬品)は、効果の高いものが多い半面、副作用にも注意が必要です。

しかし、医師は診断した上で処方を出し、さらに薬剤師の目も通って、それぞれの患者さんの症状や体質に合った的確な薬が選ばれていますので、医師や薬剤師の指示を守って使えば大きな心配はいりません。

◆「服薬指導」について

薬剤師は医師の処方箋をもとに、薬を正しく調剤して患者さんに渡します。この時にただ渡すだけではなく、薬の正しい使用法に関する情報も併せて説明します。これを「服薬指導」といいます。

薬剤師が提供する情報は、薬の使用時間・使用回数や使用量などの基本的な情報をはじめ、保管方法、注意したい副作用や飲み合わせなどがあります。また、薬を飲むと尿の色がかわるような場合は、患者さんに不安を与えないように事前にきちんと説明します。薬が変更になったり、新しい薬が追加された場合にもかならず説明をおこないます。

服薬指導では、薬剤師が患者さんからの質問や疑問点に答えながら、コミュニケーションをはかることも大切な役割になっています。薬剤師が聞いた患者さんの声は、必要に応じて医療者間で共有されることで、今後のより良い治療に活かされます。このように薬は、正しい情報と組み合わされることで初めて「くすり」と呼べるのです。

参考:日本製薬工業協会『くすりの情報Q&A55』

薬の正しい使用法に関する情報も併せて説明

要指導医薬品と一般用医薬品

薬店や薬局にて自分で選んで買うことができる薬には、要指導医薬品と一般用医薬品の2種類があります。これらは市販薬、大衆薬、OTC医薬品などとも呼ばれます。OTCとはOver The Counterの略で、薬局のカウンター越しに買える薬という意味です。カウンター越しということは、必ず薬剤師や登録販売者と話をして購入することを意味しています。 市販薬は、さまざまな年齢や体質の人が使用することや、患者さん自身の判断で使用ができることから、安全性が重視されています。

OTCとはOver The Counterの略で、薬局のレジのカウンター越しに買える薬

要指導医薬品は、医療用医薬品から市販薬に転用されたばかりの薬を指します。市販薬として新しいうちは、まだ取扱いに十分な注意が必要で、より安全に使用されるように、購入の際には必ず薬剤師から対面での指導や情報提供を受ける決まりになっています。そのため、インターネットでの購入はできません。

要指導医薬品は、原則3年間市販薬として販売された後、安全性に問題がなければ一般用医薬品へ移行されます。

一般用医薬品は、医療用医薬品に比べて薬の有効成分の含有量を少なくしてあり、効き目が抑えめであることが多いです。薬局・薬店だけでなく、インターネットでも購入することができます。

一般用医薬品の分類

一般用医薬品は、副作用や薬の飲み合わせなどのリスクの程度に応じて、3つのグループに分類されています。それぞれ、販売時のルールや情報提供の必要性などが決められています。

第1類医薬品 :副作用や薬の飲み合わせなどのリスクから、特に注意を必要とする薬です。そのため、薬剤師による情報提供が義務付けられています。(例:H2ブロッカー含有薬、一部の毛髪用薬など)

第2類医薬品 :副作用や薬の飲み合わせなどのリスクから、注意を必要とする薬です。薬剤師または登録販売者から購入することができます。販売者からの情報提供は努力義務とされています。(例:主なかぜ薬、解熱鎮痛薬、胃腸鎮痛薬など)

第3類医薬品 :薬剤師または登録販売者から購入することができます。リスクの程度は比較的低く、購入者から直接希望がない限り、情報提供には法的制限がありません。(例:ビタミンB・C含有保健薬、主な整腸剤、消化薬など)

すべての一般用医薬品はインターネットで購入できますが、実店舗と同様に、薬剤師や登録販売者が情報提供を行ったり相談に応じたりすることが義務づけられています。インターネットで購入する場合でも、薬を安全に効果的に利用するために、服用時の注意事項などはきちんと確認し、不安がある方は薬剤師などの専門家に相談しましょう。

スイッチOTC医薬品

医療用医薬品(処方薬)として長い間使用され、安全性が十分に確認された薬の中には、要指導医薬品、または一般用医薬品として販売が可能になったものもあります。これらはスイッチOTC医薬品と呼ばれています。

スイッチOTC医薬品は処方薬の中でも、薬の作用が比較的穏やかで副作用が少ないもの、病気や症状について自己判断しやすいもの、使用法などが一般の人にもわかりやすいものであることが条件とされています。

しかしながら、もとは処方薬であった効き目の強い薬ですから、使い方や効果など薬のことをよく理解した上で使うことが大切です。市販薬にはこのような薬もあることから、購入する時は薬剤師と相談して自分に合った薬を選びましょう。

医療用医薬品・要指導医薬品・一般医薬品の分類

処方薬(医療用医薬品)と
市販薬(要指導医薬品、一般用医薬品)
の併用

処方薬の使用中に市販薬を使いたい場合、あるいはその反対の場合も必ず医師・薬剤師に相談しましょう。併用することで薬の効き目が弱くなったり、強くなりすぎたりなど、思わぬ副作用が現れることもありますから注意が必要です。

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監修:
慶應義塾大学 薬学部 病院薬学講座
教授 望月 眞弓先生
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